何気なくテレビをつけたら、
歌唱力を競う番組を放送してました。
だいたいこういう番組では
声量があって高音が得意な人たちが
バラード曲を熱唱するパターンがほとんど。
手を挙げて勝ち上がってくるくらいなので、
テクニカルなポテンシャルは皆高いし
シンガーとしての一番の武器である”声質”は
それなりに良いものを持ってる人が多いと思います。
観ててよく感じるのは2つ。
○たいてい右マイクで歌っている
○メロディーと歌詞しか追っかけてない
これ、けっこう歌い手あるあるです。
とくに後者はカラオケで歌だけ歌ってきた子には
気づくきっかけがなかなかないと思います。
私など高校時代までバンドやってたにも関わらず、
でしたからね。
右マイクについては
お世話になっていた出版会社の部長さんが
このことを教えてくださって、
それまで何の意志も意図もなく右マイクで歌っていたのを
左マイクに矯正しました。
最初はけっこう気持ち悪かったです。
マイクの持ち手がどっちかで何か変わるなんて
思ってもみなかったのですが、
不思議と右マイクだと体が強ばるというか
力んで歌う感じになるように感じます。
歌声も堅くなる気がします。
ついでに表情までしかめっ面で苦しそうになる。
嘘みたいですが本当にそうなので、
歌う人は騙されたと思ってやってみるといいです。
ちなみに私はかれこれもうずっと
座り&スタンドマイクでやってきたので
持ち手がどっちもなかったのですが、
今年から活動を再開して久しぶりにマイクを
持って歌いたくなりつつあります。
もちろん持ち手は左手です。
番組で最終的に勝ち抜けた子は
左マイクでした。
偶然と思われるかもしれませんが、
人間の体の構造による必然だと思います。
マイクに限らず一つ一つに意志と意図を
もって歌うこと。
それがあればリズムもピッチも
別にどうでもいいし、人の心も動く。
ほんとの歌ってそういうもの。
コメントをお書きください
たかぞう (月曜日, 27 11月 2017 19:28)
意志と意図を持ってか…。
スポーツには勝てるか勝てないかは執念も大切ですが、最終的にはそういう所ですよね。
(サッカーや野球をよく観ますが、凄く分かります)
この記事だけでも良いので、全てのインディーズアーティストさんに観てほしいですね。
iidasatomi (月曜日, 27 11月 2017 20:25)
>たかぞう さん
コメントありがとうございます。
スポーツや競技と歌が違うのは、
スキルはないよりあったほうがいいけど
スキルが高いことが最終的かつ絶対的な評価にならない
ということだと思っています。
マニアックな内容のものもあるかもしれませんが、
ご興味あれば色々過去の記事も読んでみて頂けたら幸いです。